Tuesday 26 January 2016

オークランドシティFC 大勝で首位をキープ

(2016年1月24日、オークランド)オークランドシティFCは先日のウェリントンフェニックス戦を4-2で勝利し、ASBプレミアシップの首位の座を守った。

オークランドシティFCはこの試合、ストライカーのJoao Moreiraが前半に3点を決めるハットトリックに加え、Ryan De Vriesの近距離からのゴールが決まり、圧倒的な力を見せつけ勝負を決めた。

Moreiraの最初のゴールは前半11分に飛び出してきたOliver Sailの頭上をチップで越えてシュートを決めると、その10分後にはPKのチャンスをしっかり決めて、オークランドシティFC2点のリードをもたらした。

ウェリントンフェニックスが大敗のように思えたが、Moreira2点目の直後には、Ruairi Cahill-Fleuryが放ったシュートをクリアしきれず、僅かにラインを越えてウェリントンフェニックスが1点を返した。

Cahill-Fleuryは他にも、前半終了8分前にゴール前に迫るものの、DFMichael den Heijerとこの試合でオークランドシティFCでの初デビューとなるGK Diego Rivasがそれを防いだ。

しかし、40分にAngel BerlangaのクロスをDe Vriesが押し込み、オークランドシティFCの嫌な雰囲気を打ち破った。

De Viresのゴールの2分後に再びBerlangaがに完璧なクロスを上げると、ゴール前でフリーのMoreiraがこの試合ハットトリックとなる3点目を決めた。

後半に入ると、この日の30度の猛暑もあり、試合のペースが両チームともに落ちたが、Cahill-Fleuryが残り12分のところで、この試合2点目となるゴールを決め、オークランドシティFCに迫った。

この試合では他にも、88分にはSarpeet Singhのシュートがポストに跳ね返された。ウェリントンフェニックスにとってこの1点が決まっていれば、まだ試合はわからなかっただろう。

Ramon Tribulietxはこの試合の勝利を喜んだが、2失点に関しては重く受け止めた。

「この試合は、気候の暑さなどコンディション的にも厳しい試合だったが、殆どの時間帯でしっかりとゲームを組み立て、チャンスを作り出すことができた。60分くらいまでは良い試合運びができていたが、暑さとリードしているという状況で気が緩み、集中が途切れたことで後半の大事な時間帯に2点目の失点をしてしまった。こういった失点はいつか長いリーグ戦で命取りにもなってくる。この後の試合では、このような失点をしっかりと無くす必要がある。」

TribulietxはストライカーのMoreiraオークランドシティFCでの2度目のハットトリックを褒め称えた。

Joaoは素晴らしい3点を決め、それ以外にも3点を決められそうなチャンスを作っていたりと彼にとって良い試合だっただろう。しかし、Kiwitea Street (ホームスタジアム)は小さいフィールドのため、スイッチなどを試してゴールを狙うのに向いたフィールドだ。攻撃でアタッキングサードのエリアに入った時に、我々はもうスイッチなどを仕掛ける必要がある。」

「スイッチがうまくいった局面ではいずれもゴールまで繋がり結果、前半で2点を奪うことができた。その他にも試合を通してスイッチからチャンスを作り出していた。」

「今日の試合では、選手たちはよく走った。木曜日までにどこまで回復できるかを見極めて次を考えていかなければいけない。」

ウェリントンフェニックスのAndy Hedge監督は彼のチームのパフォーマンスは良かった(特に後半)と語る。

「オークランドシティFCは勝ちにふさわしい試合をしていた。実際の得点の他にもバーやポストに当たった局面もあった。しかし、私はこのチームのパフォーマンスは良かったと思っている。」

「我々の選手のパフォーマンスには満足している。今はこの長いリーグを見据えてチームとして次を戦っていくことが大事だ。」

「自信を持ってプレーすることは特に若い選手にはとても重要だが、4-1での前半折り返しでロッカールームはとても静まり返っていたが、選手にもポジティブに前を向いて強気で戦っていこうと伝え、後半には選手たちもそれぞれのやるべきことをしっかりとこなしていた。後半にもそれほどまでにチャンスが多かったわけではないが、全員が最後まで諦めずに戦えたことに満足している。」

Hedgeは監督はRuairi Cahill-Fleuryのパフォーマンスはとても素晴らしかったと語る。

Ruairiはゴールへの嗅覚にとても優れたストライカーだ。彼はトーキックでもゴールを奪えるし、後ろからでもいつもゴールを狙っている選手だ。」

「彼の普段の仕事ぶりも素晴らしいが、若いということで少し過小評価されてしまっているところもあるだろう。忘れてはならないのが彼らは皆16-17歳年代の選手だということだ。」

先の試合で2位のホークスベイユナイテッドはサザンユナイテッド相手に勝利するも、オークランドシティFCが今回の勝利によって順位で2点差をつけた。

また、この勝利でオークランドシティFCASBプレミアシップ不敗記録は21試合となった。

次節は128() QBE Stadiumでのチームウェリントン戦となる。



試合結果

オークランドシティ FC   4 (Joao MOREIRA 11', 21'-pen, 42', Ryan DE VRIES 40')

ウェリントンフェニックス 2 (Ruairi CAHILL-FLEURY 22', 78')

前半終了: 4-1.

次節 128()

オークランドシティ FC v チームウェリントン

QBE Stadium, アルバニー

キックオフ: 19:35 NZ時間
 

Saturday 23 January 2016

オークランドシティFC FCバルセロナのJoan Vila Bosch氏を招聘


2016119日、オークランド)オークランドシティFCは、FCバルセロナのJoan Vila Bosch氏を、124()の次節ウェリントンフェニックス戦へ招待した。これにより、オークランドシティFCFCバルセロナの繋がりはより強いものになると思われる。

Bosch氏はFCバルセロナのメソロドロジーディレクターを務め、Andre Iniesta Xavi HernandezCesc Fabregasなどバルセロナ下部組織出身のスーパースターも彼の教え子である。

海外でのクリニック経験も豊富なBosch氏は滞在期間中にコーチングクリニックをオークランドとクライストチャーチで開催する(128日と30日)。ニュージーランドでは普段見ることのできない世界最高峰クラブFCバルセロナの育成メソッドを見て、学べる貴重なチャンスとなるだろう。

FCバルセロナが開催するこのクリニックでは、現代において世界中のクラブが注目する、FCバルセロナの育成哲学、メソッドやクラブの文化(伝統)などをニュージーランドのコーチ陣が学ぶことが出来る。

オークランドシティFCのチェアマンを務めるIvan Vuksichは、2011年と2015年のFIFAクラブワールドカップに揃って出場したことを機に、オークランドシティFCFCバルセロナの繋がりを慎重に深めてきた。

Joan氏の訪問はヨーロッパ/世界チャンピオンであるFCバルセロナとの関係性を強化する上で重要な機会であり、クラブとしても真剣に取り組んでいる。」

「我々とFCバルセロナでは事業の規模も全く異なるが、どのようなサッカーをすべきか、またサッカークラブとしてのあり方など、クラブの成長に非常に大事な繋がりとなるだろう。」

Joan氏はFCバルセロナの現在の栄光に欠かせない人物であり、世界中のトップクラブやプレミアリーグの有名な育成プログラムであるエリート・プレーヤー・パーフォーマンス・プラン(EPPP)などで数々のクリニックの実績を持つ。」

「彼のような人物を招致出来ることは、クラブとしてとても光栄であり、世界のFCバルセロナのあり方を感じ学べる貴重でエキサイティングな機会だ」とVuksichは語る。

Vilaは以前、カタルーニャサッカー協会で技術兼戦術担当委員として働いていた。またCE Mataroやカタルーニャサッカー協会、サッカーサービス社でテクニカルディレクターも務めていた。

ニュージーランドでの最初のクリニックは128()オークランドシティのホームであるKiwitea Streetで、2回目は2日後の130()にクライストチャーチのASBフットボールパークにて開催される。

今回のクリニックはオークランドシティFCYouth Football Development Trustによる共催となる。

1220日に横浜で、FCバルセロナは危げなくRiver Plate 3-0で破り、3度目にしてFIFAクラブワールドカップで優勝を達成した。

クリニックの詳細

登録は以下のアドレスから

E: Kerry@maritimeevents.co.nz

オークランドNorth Island

日時2016128日火曜日am9:00pm4:30

場所:Kiwitea Street, Sandringham, Auckland

Auckland City FC協力

クライストチャーチ(South Island

日時:2016130日木曜日(時間は追って連絡します)

場所:Mainland Football, ASB Football Park, 127 Cranford Street, Christchurch

オークランドサッカー協会、Canterbury United Dragons協力

Monday 18 January 2016

10人のオークランドシティ、劇的な引き分けを拾う

(2016年1月17日、ウェリントン)オークランドシティFCとウェリントンチームの試合は、お互い2点を取り合う手に汗握る試合展開となった。この引き分けによりオークランドシティFCは首位を維持した。

この試合はPK・レッドカード・ゴールに衝突とあらゆる事が起きた試合内容だったが、決定的な事は、この試合を受けてASBプレミアシップのタイトル争いにホークスベイとカンタベリーユナイテッドがわずか2点差まで迫ってきているという事だろう。

試合開始5分にホームのチームウェリントンがゴール前の混戦から、Bill Robertsonのゴールで先制すると、その僅か4分後には相手GKのクリアミスのチャンスをEmiliano Tadeが確実に決め、同点とした。開始わずか15分時点でこの試合は、とても白熱した試合となった。

この試合一番のドラマは、チームウェリントンがPKのチャンスを得たことだろう。

1度はBen HarrisPKJacob Spoonleyが止めるも、それがファウルの判定となり2度目のPKを献上。

2度目のPKではHarrisが落ち着いて決め再びチームウェリントンがリード。またこの一連のプレーによりSpoonleyDarren Whiteが警告を受けた。

その後、前半23分にはオークランドシティFCは再び同点に追いつき試合は更に盛り上がりをみせた。

Mario Barciaがファウルで警告を受けると、ゴールからわずか数メートルの位置からTadeが美しいフリーキックを放つ。するとそれは、相手GK Scott Basalajを抜けてゴールへと吸い込まれた。

オークランドシティFCJoao Moreiraがヘディングシュートを放つも相手GK Basalajに阻まれ、チームウェリントンも前半終了間際に3点目の決定機を得るも、DFJesse Edgeがそれをギリギリで阻止するなど、両チームともチャンスを作り続けた。

その日のドラマは後半にも訪れた。オークランドシティFCGK Spoonleyが再びHarrisへのファウルにより、今度はレッドカードの退場処分となった。

チームウェリントンはこれで3度目のPKのチャンスを得た。オークランドシティFCFWMicah Lea'alafaを下げて、GK Danyon Drakeを投入。するとDanyon DrakeHarrisから右下に放たれたPKを防ぎ、素晴らしいファーストプレイで試合に入った。

後半残り7分を切ったところで、オークランドシティFCはチームウェリントンのコーナーキックからカウンターを仕掛けると、それがクロスバーを直撃。あわや勝ち越しのチャンスとなった。最後まで目が離せない試合展開を見せた。

オークランドシティFCはこれで、現在までにASBプレミアシップの20試合を消化。182分け。昨年にウェリントンフェニックスに1-3での逆転を喫して以来、未だ負けなしとなっている。

チームウェリントンとオークランドシティFC128()に今度はQBEスタジアムにて今シーズン3度目となる対戦をする。

試合結果 2016117()

チームウェリントン  2 (Bill ROBERTSON 5', Ben HARRIS 12'-pen)

オークランドシティFC 2 (Emiliano TADE 9', 23')

前半終了時: 2-2.