Saturday 31 January 2015

オークランドシティの主力が移籍を視野に入れているとニュージーランド・ヘラルドが報じる

ニュージーランド代表のミッドフィールダーでもあるティム・ペインがMLSへの移籍を視野に入れており、オークランドシティではちょっとした人材の流出が始まっている。

ペインは、昨年12月に行われたFIFAクラブワールドカップでオークランドシティが快進撃を見せたことにより、移籍が決まった、もしくは移籍が噂される複数の選手の内のひとりである。

同じ様な現象は、2010年ワールドカップ後のニュージーランド代表選手にも見られたが、その時は結果的に、ウィンストン・レイドがウェストハムに移籍したのみであった。しかしながら、オークランドシティの場合は、クラブワールドカップで3位となったことで、結果的に自分の首を絞めることになりつつある。

クラブワールドカップのPK線でふたつの決定的なゴールを決めたペインは、ポートランド・ティンバーズのトライアルを受けており、ニュージーランド国内リーグの終盤とオセアニアチャンピオンズリーグへの出場が危ぶまれる。

一方、ストライカーのファブリツィオ・タバノはメキシコのクラブ・デ・フットボールティグレのトライアルを受けている。これは大きなチャンスである。モンテレーに本拠地を置くこのクラブは、メキシコのトップリーグ(リーガMX)に属し、3回のリーグ優勝(最近では2011年)を誇る。

このチームには、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、エクアドル、アメリカの選手も所属している。

メキシコ出身のタバノは外国人とはみなされず、リーガMXのサントス・ラグーナというクラブのユースで2シーズンプレーした経験もある。

その前には、エミリアーノ・タデが、アルゼンチンの故郷のチーム、クラブ・アトレティコ・デ・ミトレに凱旋している。

ディフェンダーのジョン・アービングは、リーグ2のポーツマスのトライアルを受けており、イングランドのシーズンが終わる7月に移籍する可能性がある。

「とても難しいが、これが現実」とオークランドシティのトリビュリエッチ監督は語った。プロ契約をするという夢を勝ち取った選手のことを嬉しく思う一方で、シーズン中の、特にプレースタイルを再構築している段階で、中心選手を放出するのは痛い。別の誰かを入れれば良い、と言う訳ではない」

オークランドシティの全ての選手と同様に、クラブワールドカップの成功を陰で支えたトリビュリエッチ監督自信にも注目が集まる。トリビュリエッチ監督は、海外の複数クラブから打診を受けていることを隠そうとしないが、シーズン終了まで全てを封印する。

「今は、オークランドシティで仕事をすることが優先。国内リーグ、そしてフィジーで開催され今年は厳しい戦いが予想されるオセアニアチャンピオンズリーグが待ち受ける。前にも話した通り、私はオークランドシティでの仕事が好きだ。特別な条件でもなければ、このチームを離れることはない」

ニュージーランド・ヘラルド日曜版 マイケル・ブルゲス(文)

原文
ドフリースが決勝点

オークランドシティは、クライストチャーチのASBパークで行われたカンタベリー・ユナイッテドとの試合に1-0で勝ち、ASBプレミアシップの首位に帰り咲いた。

オークランドは55分に、ライアン・ドフリースの値千金のゴールで4連勝を決めた。一方、後半ロスタイムには、カンタベリーのミッドフィールダー、ステュ・ケリーに対する激しいタックルで岩田卓也が退場となった。

土曜日にケンブリッジで行われた試合でチーム・ウェリントンがワイBOPユナイテッドに敗れたこともあり、この試合の結果によって昨シーズン王者のオークランドシティが、10月以来なる首位に
返り咲いた。

軽快な動きを見せるウイングのドフリースは55分、カンタベリー・ユナイッテドのエリア内での華麗な足技からシュートチャンスを作り、これを確実に決めた。

前半は、オークランドシティがボールを支配し優位に試合を進め、時折カンタベリーがカウンターを仕掛けるという展開になり、オークランドが何度か決定的なチャンスを迎えた。

前半最大のチャンスはマルコ・ジョルジェビッチ。15分にコーナーからヘディングシュートを放つも、枠を大きく外れる。25分の、ドフリースの弾丸シュートも、相手キーパー、アダム・ハイフィールドのゴールを大きく外れた。

良く組織されたカンタベリーを相手に勝利を挙げたことに対し、トリビュリエッチ監督は満足感を表した。

「上手く試合を組み立てることができ、個々の選手もそれぞれの役割をしっかりと務めたことに満足している」とトリビュリエッチ監督は語った。

「試合開始から、ボールを支配することに成功した。相手は、コンパクトで組織だった堅い守備で、我々のチャンスを度々止めた」

「しかし、我々は辛抱強く自分たちのサッカーを続けた。我々が先制したことによって流れが少し変わり、相手が高い位置からプレッシャーをかけてきたが、我々は試合終了まで我々はゴールを許さなかった」

「カンタベリー・ユナイテッドとのアウェーの試合はいつも難しい遠征になるが、今回は上手くプレーすることができた」

トリビュリエッチ監督は、デフリースのゴールは、彼がチームの中で自分の居場所を確立するためにこれまで努力してきたことに対する褒美である、と語った。

「ドフリースは昨年オークランドシティに加入して以来大きく成長し、時間はかかったが、ようやく我々が求めるプレースタイルに慣れてきたように思う」

「しかしながら、これは時間の問題であった。ドフリースは素晴らしい技術を持っており、我々の大きな武器に成り得る選手であった。そして、彼は今日の試合でそれを証明した。これまでの彼の努力を考えれば、当然の結果である」

カンタベリー・ユナイテッドのショーン・ディヴァイン監督は、堅い守りでオークランドの攻撃を良く防いだと感じている。

「少しツキがなかった」とディバイン監督は言った。「こういう試合もある。本当に押し込まれたか?沢山のチャンスを作られたか?本当に崩された場面はなかった」

「今日は選手達を褒めたい。試合のパフォーマンス、ここまでの準備、コンディションも良く、集中力もあった。この結果を前向きにとらえたい。私にとって大切なことはチームをまとめることであり、質の高い規律を保つことができた」

「今週は更に努力を重ね、アウェーのウェリントン戦で勝ち点が奪えるように、自信を持って臨みたい」

ASBプレミアシップ2014‐15 第12節
1月31日(土)

カンタベリー・ユナイテッド 0-1 オークランドシティ(前半 0-0)
カンタベリーユナイテッド:
オークランドシティ:ドフリース(55')

レッドカード:岩田卓也(90+1')

カンタベリー・ユナイテッド: 22. Adam Highfield (GK), 2. Dan Terris, 5. Tom Schwarz, 8. Aaron Clapham (25. Aaron Spain 87’), 9. Mario Hofmann (14. Ryan Stanley 76’), 15. Dan Schwarz, 16. Thomas Boss, 18. Adam Dickinson, 19. Pablo Moya (7. Miles John 67’), 20. Stuart Kelly, 21. Shawn O’Brien

ベンチ入り: 1. Danny Knight (GK), 13. Andreas Wilson

監督: Sean Devine

オークランドシティFC: 1. ウィリアムス(GK), 2. ジョルジェビッチ, 3. 岩田, 4. ビレン, 5. ベルランガ, 6. アーヴィング, 8. ペイン (25. マクジョージ 87’), 9. ホワイト, 10. ドフリース, 19. ブラウン, 23. バーフット (20. レグエイロ 76’)

ベンチ入り: 11. リンジー, 21. ポア, 24. スプーンレー (GK)

監督: トリビュリエッチ

原文

Friday 30 January 2015

カンタベリー・ユナイテッドがオークランドシティを待ち受ける

ASBプレミアシップ第12節の見どころは、カンタベリー・ユナイテッドがホーム、クライストチャーチのASBフットボールパークにオークランドシティを迎えて行われる、トップ4の2チームの対戦である。

現在3位グループの一番手として上位2チームを追う、ショーン・ディバイン監督率いるカンタベリー・ユナイテッドではあるが、今シーズン、ホームのASBフットボールパークで行われた5試合でわずかに2勝しかおらず、プレーオフ進出のためには、ホームでの戦い方を改善することがカギとなる。

ディバイン監督は、これまで浮沈みのあったリーグ戦を振り返り、土曜日に行われるオークランドシティとの試合で、勝ち癖を付けるきっかけがつかめれば、と話した。

「毎週けが人が出たり、何かしらの問題があったりで、継続して力が出せていないが、今週末の試合には集中して臨み、オークランド相手に結果をのこすことに集中する」とディバイン監督は語った」

「相手は素晴らしいチームなので、難しい試合になるだろう。クラブワールドカップでの彼らの大活躍については誰もが知っているが、彼らはクライストチャーチでの試合を苦手としているし、ピッチの上では、隙あらば勝利を、またそうでなくとも少なくとも自分たちがトップ4を維持できる結果を得たい」

そのためにも、ディバイン監督は、気合が入る自分のチームに対し、球際のプレーの質を要求する。さもなければ、アウェーのオークランドに勝ち点をさらわれる結果となるだろう。

「相手のボールキープ時間が長くなれば、それだけ苦しくなる。今週は、その対策を練ってきた。

「このような試合には慣れている。リーク最強のチームを相手に、我々の選手は気合が入っている。今週、良いトレーニングができており、サザン・ユナイッテド線の結果も我々にとって自信となっている」

先週行われたワイBOPユナイテッド戦に勝利した後で、オークランド市のレン・ブラウン市長とニュージーランドサッカー協会のマーク・アスプデン会長から表彰を受けた、オークランドシティのトリビュリエッチ監督は、3連勝中のチームは調子を上げていると考える。

「モチベーションが回復し、おそらくベストのチーム状態に戻ってきた」と、トリビュリエッチ監督は語った。

「まだ完ぺきではないが、中断明けの頃に比べて悪くはない。これは過程であり、抑えていた調子を取り戻す必要があり、これからの数週間でベストの状態まで持っていきたい」

トリビュリエッチ監督にとって、この過程で次の難関となるのが、アウェーのカンタベリー・ユナイテッド戦である。

「プレシーズンで戦った相手なので、試合のイメージはできている。もちろん、プレシーズンの時には出場していない、好調な選手がいることも知っている」

ワイタケレから移籍したアダム・ディキンソンのことは、もちろん良く知っている。復帰したステュ・ケリー、そしてアーロン・クラファムの3人がおそらく相手のベストプレーヤーであろう。

「手強い相手になることは分かっている。順位的にも我々のすぐ後ろの彼らは、今では他のどのチームもそうであるように、我々を相手にすることでモチベーションが上がっている。難しい試合になるだろう」

「プレシーズンで彼らは、我々との試合で二つの異なる試みを仕掛けてきた。その一つは、常套手段ではあるが、後半にプレッシャーをかけ我々を押し込むというものであった。あらゆる状況に対し準備が必要となる」

トリビュリエッチ監督は、土曜日の試合を、ひとつの取り組みを試す機会であると考えている。すなわち、敵の誘いに乗らずにボールをキープすること。

「ポゼッション以外にも課題はある。ここ2試合では失点も多く、トップ4に残るためには改善しなければならない」

アウェーのこの試合で、オークランドシティは、新規加入のアイヴァン・キャロル・レグエイロがデビューする予定。

原文

Sunday 25 January 2015

ジョルジェビッチが嬉しい2得点

オークランドシティFCは日曜日にホームのキューウィテア通りで行われたASBプレミアシップのワイBOPユナイテッド戦で3‐2の勝利を飾ると共に、FIFAクラブワールドカップでの成功に対し公の場で表彰された。

オークランド市長のブラウン市長を始めとするオークランド市とニュージーランドサッカー協会の来賓の前で、オークランドシティは、絶好調のワイBOPを相手に国内リーグにおける主導権を取り戻したいところ。

オークランドシティは、前半5分にバーフットの完璧なシュートで先制するが、ワイBOPも前半終了間際に、前の試合でもゴールを決めているミッドフィールダーのジョーンズが素晴らしいゴールを決めて追いつく。

オークランドシティは、ディフェンダーのジョルジェビッチが、前半のアディショナルタイムにヘディングシュートを決めて再びリードを奪い、58分にも同じくジョルジェビッチがこの日2本目となるヘディングシュートを決めて3-1とリードを広げた。

ワイBOPは、残り12分となったところでマルケスが1点を返すも、スミス監督がローベリー主審によって退場を命じられ万事休した。

トリビュリエッチ監督は、今日の試合でチームは、特別な試合日程の中で、ワイBOPの挑戦を受け止め、やるべきことを確実に実行した、とは話した。

「この数週間で4試合をこなすという強硬日程は、特にアマチュア選手にとっては簡単ではないが、我々は上手に戦い、特にここ数試合は良くなった」とトリビュリエッチ監督は言った。

「今日は60分か70分位までは良いプレーが見らたが、なかなかチャンスを決められなかった。ワイBOPに最初のチャンスを決められたことで我々にとって難しい試合となった。

「それでも我々は良く応戦し、後半3-1とし、残り10分か20分は足が止まったが、これは我々が本来のフィットネスを取り戻していないためだと考えられる」

今週始めにストライカーのタデの移籍が決まるなど、FIFAクラブワールドカップで歴史的な活躍を見せたオークランドシティは、この数週間はメンバーの入れ替えを余儀なくされてきたが、トリビュリエッチ監督は、それでもこのチームは前に進む力を残していると話した。

「1週間前や水曜日の試合とは全く違う顔ぶれとなった。にもかかわらず、チームには戦術が浸透し、試合の運び方が崩れなかったことは朗報だ」

「誰を起用しても、チームは効率的でアイデアに富んだポゼッションを中心し、相手ボールになった時は激しくプレスをかけるスタイルを維持できている。変化に対応し、且つ同じプレースタイルを保てていることは素晴らしい」

一方、ワイBOPのスミス監督は、オークランドシティを相手にもっとできることがあったはずである、と口惜しさを滲ませた。

「何度か焦ってしまったことが、結果に現れてしまった。しかしながら、選手達の今日のパフォーマンスには満足している」と、スミス監督は試合後に語った。

「我々はふたつの素晴らしいゴールを上げ、試合終了間際にも得点チャンスを作った。こう考えると、満足すべき内容であった」

「既に話したように、セットプレーに対する守備で何度かほころびが出てしまい、相手に2点を決められた。繰り返し練習してきたことなので、非常に残念だ。それ以外は、我々は最後まで良く戦い、全体的に満足すべき内容だったと思うが、いくつかの重要な場面で思うようなプレーができなかった」

スミス監督は、難しい状況の中で良く戦ったチームを称えた。「今日は暑かったが、選手は本当に良く動いた。このことに関して、何も言うことはない。これからも走りぬくサッカーを続けていく」

「これは重要で、他のチームにプレッシャーをかけ続けていくことができれば、プレーオフ進出も見えてくる」

ASBプレミアシップ2014‐15 第11節
1月25日(日)

オークランドシティFC 3‐2 ワイBOPユナイテッド(前半2-1)
オークランドシティ: バーフット5', ジョルジェビッチ45+1', 58'
ワイBOPユナイテッド: ジューンズ8’, マルケス78’

原文
この試合に勝ちたい―スミス監督

ワイBOPユナイテッドにとっては、明日の試合でクラブワールドカップで活躍したスター選手を擁するオークランドシティFCを破ることができれば、上位4チーム入りも実現する。

現在リーグ第2位のオークランドシティは、ホームのキューウィテア通りにワイBOPユナイテッドを迎え、この試合に勝てば首位に踊り出る。

しかしながら、ワイBOPユナイテッドのスミス監督は、オークランドシティに簡単に勝ち点3を渡すつもりはないと語った。

「クラブワールドカップの後の数週間、オークランドシティは本来の調子を取り戻すのに苦労したが、この数試合で勝利を収めて調子を取り戻した」とスミス監督は語った。

「なので、オークランドシティは手強い相手になる。オークランドシティは、ピッチの内外を問わず全ての面で、ニュージーランドにおいて目標とすべきクラブである」

「だからこそ、当然この試合に対して気合も入る。選手の視点からも、監督の視点からも、この試合に全力を尽くして勝利を上げたい」

ワイBOPユナイテッドは、明日の試合に臨むにあたって、ほぼベストメンバーで挑む。

ストライカーのスタンスフィールドだけこの試合の出場が危ぶまれるが、その次の週の試合には復帰してプレーできるであろう。

「スタンスフィールドは、まだ少し痛みが残っており、今から一週間になれば復帰できる目途が立っている」とスミス監督は語った。

「それ以外の選手は万全で、戦う準備ができている」

「チームは絶好調だ」

メンバーが固まったことで、最近の試合でワイBOPは好調を維持している。

昨シーズン最下位に終わったワイBOPは、ここ4試合で3勝して順位を上げており、次の試合に勝てば7位から一気に4位まで順位を上げることができる。

「チームは良くまとまってきており、そのお蔭でパフォーマンスも向上してきた」とスミス監督は語った。

「後は選手次第。選手達は、良く練習し、我々コーチ陣の要求にも概ね応えている」

「そのため、このチームはどんどん良くなっている」

「これ以上望むことはない」

明日の試合は、オークランドのキューウィテア通りで午後2時に開始の予定である。

原文

Friday 23 January 2015

タデ、涙のさよなら

オークランドシティのストライカー、エミリアーノ・タデが、アルゼンチンのクラブ・アトレティコ・デ・ミトレと2年間のプロ契約を結んだ。

26才のタデは、先月行われたFIFAクラブワールドカップでの活躍で注目され、故郷のクラブでプレーするという子供の頃からの夢を叶えようとしている。

アルゼンチンのサンチティアゴ・デル・エステロで生まれたタデは、ほんの6年程前にニュージーランドへ渡り、ウェリントンで皿洗いをしながら、後にオークランドシティで強力なコンビを組むことになるもう一人のストライカー、コラレスのいるチーム・ウェリントンと契約した。

彼は、今、素晴らしいキャリアの次のステップを踏み出そうとしている。

「地元のクラブ・アトレティコ・デ・ミトレは、私がサッカーを始めるきかっけを与えてくれたクラブ。このチームを応援しながら、私は育った」

「この移籍は、私にとって単にプロ契約をするという以上の意味がある」

「家族のように接してくれたオークランドシティFCを去るのはとてもつらい決断である」とタデは語った。

エクスポジート、ソウト、ディキンソンらの陰に隠れ、5番手のストライカーとして長い時間を過ごした、タデのオークランドFCの在籍期間は決して楽ではなかった。

タデは途中出場の機会を与えられるとタデはいつも貴重なゴールを決めたが、それでも次の試合はベンチに座っていた。

タデにとっては辛抱の期間であったが、タデとオークランドシティにとって幸運だったのは、この4年間にチームが9つの大きなタイトルを獲得したことである。

この成功は、トリビュリエッチ監督の存在が大きい、とタデは語った。

「監督の功績は大きい。監督がおそらく私を見出してくれた。そして、時には衝突することもあったが、いつも私のことを信頼してくれた」

「監督がいなかったら、今の私はいない。同じ私ではなかったはずだ。そして、先に行われたクラブワールドカップで、あなたのお蔭で私たちはここまで来れたと、監督に伝えた。

「私にとって、監督は偉大な人物で、チームとして、そして私個人として、我々のモロッコでの成功を助けてくれた人物である」とタデは語った。

しかしながら、タデのオークランドシティでの輝かしいキャリアには、3年前に母親を亡くすという悲しい時期もあった。

オークランドシティのフロントがタデに対し、大事な人との時間を大切にするように言ったこともあり、心ややさしいタデは、家族の待つアルゼンチンの故郷の町に帰った。

オークランドを離れて数か月後、タデは最終的にオークランドシティに復帰し、多くのサッカー関係者を驚かせた。

しかしながら、タデにはお互いの信頼関係があった。

「母が亡くなり、私がアルゼンチンに帰った時に、オークランドシティは落ち着いたら戻ってこれるように扉を開いて待っていてくれた」とタデは語った。「この心遣いがとても嬉しかった」

「オークランドシティでの時間は、私のサッカー選手として、そしてサッカーを離れた人生に於いても、最も大切なものであった。間違えなくこの時間が私を一人の人間として成長させてくれた」

「アルゼンチンに戻っても、人生は続くし、これまでと変わらぬ気持ちで臨む。ニュージーランドにバックパックひとつで来た私は、ある意味今でもバックパックを背負って世界を渡り歩いている」

「サッカーがプレーできれば、何事も上手くいく。夢があるからね」とタデは言った。

アルゼンチンの下位リーグでプロとしてプレーするというタデの選択に対して疑問を呈する者もいるが、タデはアトレティコ・デ・ミトレで成功したい気持ちを抑えられないと強調する。

「アルゼンチンでプロとしてプレーしたいし、それが毎週試合を見ながら応援してきたクラブであればなおさらだ」

「この気持ちを素直に受け止め、夢を実現する。1、2年したらニュージーランドに戻って暮らしたいが、それは故郷で目標を達成してからだ」とタデは語った。

そして、タデは、新しいが慣れ親しんだ周りの様子を眺め、オークランドシティとセントラル・ユナイテッドが獲得した数々の輝かしいトロフィーに思いを馳せた。

「私がオークランドシティFCに入団した時、この移籍がこれほど重要なものになるとは思ってもみなかった。この国で1番になれるクラブであることは知っていたが、チームに加わって初めて、このチームがより大きな目標を目指していることを知った」

「何が始まろうとしているのか知らなかった。そして、次第にこのクラブの目指すところを理解しだした。私にとって最も印象深いのは、OFCチャンピオンリーグに4回優勝したこと、ASBチャンピオンシップの優勝、ASBチャリティーカップとOFCプレジデントカップの優勝、そしてセントラル・ユナイテッドとしてASBチャタムカップに優勝したこと。すべての勝利が特別であり、素晴らしいキャリアを過ごすことができた」とタデは言った。

最後に、感極まって涙を浮かべたタデは、家族の様に慕うチームメートとクラブ関係者について話した。

「私のチームメート、ひとりひとりが、ピッチの内外を問わず私の人生を大きく変えた」とタデは言った。「敢えて挙げるとすれば、ベルランガやリエラには特に世話になった」

「ピッチの外では、バクシッチ会長、役員の皆さん、ケネリー総務は、私に対して、オークランドシティでプレーする素晴らしい機会を与えてくれた。

「彼らが私を信頼してくれたことが嬉しかった。チーム関係者やサポーターの皆さんから多くの愛と励ましをもらった。果たして自分は十分に応えることができたのだろうかと思う時がある」と言ったタデは、言葉を詰まらせて涙を浮かべた。

オークランドシティの次の試合は、1月25日(日)午後2時からキューイテア通りでワイBOPユナイテッドを相手に行われる。

試合後に、オークランドシティは、ニュージーランドサッカー協会の代表とオークランド市のブラウン市長から表彰を受ける。

プロフィール

エミリアーノ・タデ
26才
サンティアゴ・デル・エステロ(アルゼンチン)
1.78m

所属したクラブ
Club Atletico de Mitre (ARG)
Wellington United (NZL)
Team Wellington (NZL)
Auckland City FC (NZL)
Central United (NZL)

チームタイトル

FIFA Club World Cup Morocco 2014 - bronze medal
FIFA Club World Cup Morocco 2013 - 7th
FIFA Club World Cup Japan 2012 - 7th
FIFA Club World Cup Japan 2011 - 7th
OFC Champions League winners 2011, 2012, 2013 & 2014
OFC President's Cup winners 2014
ASB Premiership winners 2014
ASB Premiership runners-up 2013
ASB Charity Cup winners 2011 & 2013
ASB Chatham Cup winners 2012

個人タイトル

OFC Champions League Golden Ball (Best Player) 2014
OFC Champions League Golden Boot 2014
ASB Premiership Golden Boot 2014
OFC President's Cup Golden Boot 2014
Jack Batty Memorial Trophy (for Player of the Chatham Cup Final) 2012
Auckland City FC Players' Player of the Year 2014
Auckland City FC Supporters' Player of the Year 2014
Auckland City FC Golden Boot 2014

ASBプレミアシップ2014-15―第11節
オークランドシティ対ワイBOPユナイテッド
1月25日(日)午後2時
オークランド、キューウィテア通り

午後3時50分頃―オークランド市とニュージーランドサッカー協会(オークランド市のブラウン市長とNZFのアスプデン会長らが出席予定)による表彰

午後8時45分頃―クイーンズ・ワーフ(メインステージ)で行われるオークランド市姿勢75周年式典にオークランドシティFCが出席

原文



Wednesday 21 January 2015

オークランドシティの祝勝会を開催

オークランドシティFCのFIFAクラブワールドカップにおける成功を公の場で祝う祝勝会が、オークランド市とニュージーランドサッカー協会の共催で、次の日曜日に開催される。

モロッコで開催されたクラブワールドカップで3位になり、300万ニュージーランドドル以上をニュージーランドサッカー界のために獲得したことにより、トリビュリエッチ監督、大会のブロンズボール賞を獲得したビセリッチ選手、そしてオークランドシティのメンバーは、1月25日におこなわれるASBプレミアシップのワイBOPユナイテッドとの試合の後で表彰される。

ニュージーランドサッカー協会のアンディ・マーティンCEOは、世界の舞台でゆるぎない功績を残したチームを称える式典になると話した。

「ある意味、オークランドシティFCが先月モロッコで成し遂げたことの意義を、我々は理解しようとしているところである」と、マーティンCEOは語った。

「確かなことは、トリビュリエッチ監督、ビセリッチ選手、そしてオークランドシティFCは、最高峰の国際競技大会で、ニュージーランドのクラブとして前例のない成功を収めたということでだ」と、マーティンCEOは続けた。

「このような功績は公式に認められるべきであり、オークランドシティFCのためにこのような式典を開けることを嬉しく思う」

オークランド市とニュージーランドサッカー協会は、試合の後で、オークランドシティFCに対するプレゼンテーションを予定している。

「オークランドシティFCは、サッカーの歴史を作り、このことはオークランド市の姿勢175周年という特別な機会を祝うのに、願ってもない出来事である」と、オークランド市のレン・ブラウン市長は語った。

「トリビュリエッチ監督、ビセリッチキャプテン、そして全てのメンバーは、若いオークランド市民にとっての真のロールモデルであり、我々のスポーツの歴史に彼らが刻んだ功績を、オークランド全体で受け止める助けになれば幸いである」

オークランドシティFC祝勝会

1月25日(日)
オークランド、キューウィテア通り

2pm
ASBプレミアシップ第11節、オークランドシティ対ワイBOPユナイテッド

試合後
プレゼンテーション及び祝勝会

原文


Sunday 18 January 2015

オークランドシティがチームウェリントンとの差を縮める

日曜日にネイピアのブルーウォータースタジアムで行われたホークスベイ・ユナイテッドとの試合に後半の連続ゴールで3-0の勝利を収めたオークランドシティは、ASBプレミアシップ首位のチームウェリントンに勝ち点2差に迫った。

両チーム共チャンスを作りながらスコアレスに終わった前半に続き、58分にブラウンがエリア内でホークスベイのキーパーのHillに倒されて得たPKをタデが決めてオークランドシティが先制。

その20分後にも、オークランドシティは、ビセリッチが2誌試合連続でヘディングシュートを決めてリードを広げ、80分もオークランドシティ得意の丁寧なビルドアップからバーフットがHillを破ってダメ押し点を決めた。

トリビュリエッチ監督は、今日の試合は、クリスマスの前後に行われた国際試合の激戦の後で、オークランドシティがリーグ戦でのリズムを取り戻しつつあることを示したと語った。

「ニューランドで1週間試合を続け、良い結果が得られたと思う」とトリビュリエッチ監督は言った。

「ゲーム感覚を取り戻しつつあり、良い感触を得ている。想定内の試合で、自分たちがボールを支配し、相手は中盤でカウンターのチャンスを狙っていた」

「しかし、我々はこの状況に上手く対処し、中盤でボールを失うことなく、次第に自分たちのチャンスを作って行った。前半である程度のチャンスを作り、後半になってやっと決めることができた。今日のプレーには大変満足している」

この試合の結果で、オークランドシティは消化試合が一試合少ない中で首位のチームウェリントンに2勝ち点差に迫ったが、トリビュリエッチ監督はシーズンが今の段階では順位表に関係なく毎試合集中して臨むことを強調した。

「現時点では特に首位を意識していない。上り調子のチームに今は満足しており、もう一度気持ちを高めているところである。来週はまた別の試合があり、シーズンはまだ半ば。これからも沢山の試合が待っている。状況は変わっていくので、あまり先のことを考えずに、まずは来週行われる次の試合に集中する」

ホークスベイ・ユナイテッドのAngell監督は、主な敗因として、常にボールを支配できなかったことを挙げた。

「大事な場面で簡単に何度もボールを失ってしまったことが残念だ」とAngell監督は言った。

「アタッキングサードでの選択もしくはラストパスに、制度と力強さ、あるいはその両方が欠けていた。その結果、期待したほど頻繁にオークランドシティのディフェンスを崩すことができなかった」

また、Angell監督は、得点王のTinsleyを出場停止で欠いた中で行われたこの試合のパフォーマンスは、シーズン後半のチームの活躍を予想させるものであったと続けた。

「首位の(チーム)ウェリントンを追い上げるオークランドは良い目標。今日は一歩及ばなかった。日々成長している。安定したパフォーマンスレベルを常に発揮できないことを残念に思っている選手もいる」

「若い選手が多く、パフォーマンスレベルに波がある。出場停止選手もおり、予想できなかった。オークランドはそこを上手く突き、我々は高いパフォーマンスレベルを常に維持することができなかった」

ASBプレミアシップ2014-15―第10節
1月18日(日)
ホークスベイ・ユナイテッド 0-3 オークランドシティFC(前半0-0)
ホークスベイ・ユナイテッド: -
オークランドシティ:タデ(ペナルティ) 58’, ビセリッチ 77’, バーフット 80’
ホークスベイ・ユナイテッド: 1. Josh Hill (GK), 2. Wade Randle (21. Sean Liddicoat 80’), 4. Ross Haviland, 5. Fin Milne, 8. Alex Palezevic, 9. Sean Lovemore, 10. Viktor Lekaj, 11. Mario Barcia, 12. Saul Halpin, 19. Facundo Barbero (7. Troy Pennycooke-Morgan 68’), 22. Billy Scott (24. Fane Morgan 75’)
出場なし: 16. Leon Birnie, 26. Kyle Baxter (GK)
監督: Brett Angell

オークランドシティ: 1. ウィリアムス (GK), 3. 岩田, 5. ベラるンガ, 8. ペイン, 9. ホワイト, 10. ドフリース, 15. ビセリッチ, 19. ブラウン(12. マクジョージ77’), 20. タデ, 23. バーフット (11. リンジー 88’), 25. タバノ (14. イッサ 84’)
交代なし: 24. スプーンレー (GK)
監督: トリビュリエッチ

原文
試合終了 ホークスベイ 0-3 オークランドシティ

ASBプレミアシップの多くの試合が行われた週末、チーム・ウェリントンがフェニックスを下し、ワイBOPユナイテッドがカンタベリー・ユナイテッド相手に番狂わせを演じ、ライバルのワイタケレ・ユナイテッドがワンダラーズSCに敗れたのに続き、ネイピアのブルーウォータースタジアムでおこなわれたホークスベイ・ユナイテッド対オークランドシティFCの試合の速報を届ける。

速報-5' 両チームがピッチへ。ネイピアのDalton市長が両チームに挨拶

-1' ホークスベイの陣地からわずかな追い風が吹くなかキックオフへ

0' 試合開始

2' ホークスベイはLovemore が早くも裏を狙うがオフサイドの旗が上がる

4' タデがエリア内でほぼフリーになるも、ディフェンダーが足を延ばす。オークランドのコーナーはチャンスに結びつかず

7' オークランドシティFCが27メートル付近からフリーキックを得るも失敗

10' オークランドがほとんどボールを支配し、ホークスベイはなす術がない

11' ホークスベイが、Lovemore、Halpinとつなぎカウンターアタック

15' タデがドフリースにパスするも、クロスが渡らず、逆に相手のカウンター

20' LEKASの目の覚めるようなパスに反応したLOVEMOREがゴール前に飛び出すも後一歩のところでコントロールミス

22' タバノがゴール前に抜け出すもHILLがセーブ

23' オークランドシティがまたもチャンス。しかし、タデのシュートは枠を大きく外れる

25' ホークスベイのBARBEROがケガでピッチの外に。BIRNIEがウォーミングアップ開始

29' ホークスベイに大きなチャンス。HALPINの意表を突いたスルーボールにLOVEMOREは反応できず

35' 両者譲らず緊迫した試合が続くも、どちらのチームをいまだ決定機をものにできず

39' オークランドシティが3回目のコーナー。PAYNEの巻いたボールがエリア内に入るもホークスベイがクリア

42' 前半残り僅かの探り合い。両チームともここは無理をせず。

44' BARCIAが、BROWNEに対する遅れたタックルでイエローカード

45' 第4の審判が前半のアディショナルを2分以上と提示

アディショナルタイム

45+1' タバノのシュートを、素晴らしい反応でHILLがセーブ

ハーフタイム - ブルーウォータースタジアムでは、ホークスベイ・ユナイテッド 0-0 オークランドシティ。両チーム共チャンスをつかむも、スコアレスのままハーフタイムへ

46' オークランドシティのキックオフで試合再開

47' ホークスベイは、LEKASの見事なクロスがLOVEMOREへ渡るも、シュートはブロックされコーナーに

48' コーナーのボールに一番高く飛んだHAVILANDのヘッドはクロスバーの僅か上に!

50' HALPINにちょっとしたチャンスも、シュートを付加してクロスバーを大きく超える

51' 一気に反対のサイドへ展開。ブラウンがゴール前に入るもHILLが足でセーブ

55' コーナーからビセリッチがフリーでヘッディングシュート。惜しくもゴールならず

57' ペナルティークック!!!!!!HILLがブラウンを倒してオークランンドシティのペナルティキック!

58' オークランドシティはタデがキッカー...

58' ゴール!!!タデがゴール隅に冷静にペナルティーキックを決める

60' このゴールでホークスベイの勢いが弱まったようだ

61' オークランドシティにまたチャンス。ブラウンがHILLをかわすもタバノにつなげず

62' LOVEMOREが上がってシュート。ウィリアムスがかろうじて防いだところを岩田がサイドにクリア!

68' 選手交代。ホークスベイ・ユナイテッドは、PENNYCOOKE-MORGANがBARBEROに代わる

68' イエローカード。ドフリースへのチャレンジでLEKASに反則

70' この時間はオークランドが試合を支配。アタッキングサードで細かくボールをつなぐ

74' イエローカード。ペインがHALPINを引っ張って反則

76' 選手交代。ホークスベイ・ユナイテッドはMORGANがSCOTTに代わる

76' ロングボールをLOVEMOREは上手くコントロールできずも、ホークスベイにコーナー

77' ゴールは認められず。ホークスベイは、HAVILANDがボールをネットに突き刺すもオフサイドのフラッグが上がる

77' ゴール!!ビセリッチは同じミスを繰り返すことなく、落ち着いてヘディングシュートを決めオークランドシティがリードを広げる!

78' 選手交代。ブラウンに代わってマクジョージが入る

80' ゴール!!オークランドシティが丁寧なビルドアップからたたみこみまたも得点。今度はバーフットのシュートがHillを破る!

81' 選手交代。ホークスベイ・ユナイッテッドは、LIDDICOATがRANDLEに代わる

83' ペインがペナルティエリア深くに入り、際どいシュートを放つもホークスベイ・ユナイテッドのクロスバーをかすめる!

84' 選手交代。タバノに代わってイッサが入る

87' 選手交代。バーフットに代わってリンジーが入る

90' 第4の審判がアディショなるタイムを最低3分と提示

アディショナルタイム

90+1' オークランドシティの素早いフリーキック。ペインが方向を変えるもLIDDICOATがかろうじてタックル!

90'+2' リンジーがLINDSAYが得点を狙う。 Hillは止められずも、ホークスベイの選手が戻って止める

試合終了 - ホークスベイ・ユナイテッド 0-3 オークランドシティFC 後半素晴らしい試合運びのオークランドシティ、タデ、2試合連続のビセリッチ、バーフットのゴールで快勝!

試合詳細
ASBプレミアシップ第10節
2015年1月18日(日)
ホークスベイ・ユナイテッド対オークランドシティFC
ブルーウォータースタジアム(ネイピア)
午後2時(ニュージーランド時間)キックオフ

ホークスベイ・ユナイテッド:
HILL (GK), RANDLE, HAVILAND (c), MILNE, PALAZAVIC, LOVEMORE, LEKAS< BARCIA, HALPIN, BARBERO, SCOTT.

ベンチ: PENNY-COOKE MORGAN, BIRNIE, LIDDICOAT, MORGAN, BAXTER.

監督: Brett ANGELL

オークランドシティ: ウィリアムス(GK), 岩田, ベルランガ, ビセリッチ, ホワイト, ペイン, タバノ, バーフット, ドフリース, タデ, ブラウン.

ベンチ: スプーンリー(GK), ジョルジェビッチ, イッサ, マクジョージ, リンジー.

監督: トリビュリエッチ

原文

Friday 16 January 2015

マクジョージがオークランドシティをけん引

ミッドフィールダーのマクジョージの再加入と共に、オークランドシティの順位も上昇

昨シーズン、ワイタケレ・ユナイテッドでプレーしたマクジョージは、ワンダラーズSC戦で、自身3度目の加入となるオークランドシティでのスタートを新たに切った。

トリビュリエッチ監督は、マクジョージの加入によって、過密日程のシーズン後半に突入するにあたって、多くのオプションが増えたと語った。

「マクジョージは、器用な選手で、複数のポジションでプレーすることができ、チームのために徹することをいとわず、常に100%の力を発揮することができる」

「彼の加入によってチームに厚みが増し、ASBプレミアシップの相手に対し、フィジカルで対抗することを可能にする」

チーム・ウェリントンを勝ち点2差で追う、現在2位のオークランドシティは、直前に迫ったアウェーのホークスベイ・ユナイテッド戦で苦戦が予想される。

「ホークベイ・ユナイテッドは、鋭いカウンターをもった危険なチームで、試合を有利に進めるためには対策が必要である」

「これまでにも苦戦した部分であり、ボールをどのように扱うかの理解を確認し、的確なポジションを取る意識を高める必要がある」とトリビュリエッチ監督は続けた。

ホークスベイは、現在4位で、消化試合が1試合多いものの、勝ち点3差でオークランドシティを追っている。ウェリントンでは、ウェリントン・フェニックスとチーム・ウェリントンのダービーが予定されており、ホームでホークスベイが勝つことがあればと、2位争いは3チームを含む混戦となる。

しかしながら、トリビュリエッチ監督にとって今週の明るい材料は、アルバニーのQBEスタジアムで行われたワンダラーズ戦を、ビセリッチのゴールで1-0でものにしたことだ。

「必要な勝利を挙げられたことよりも、ウェリントン・フェニックス戦よりも良いプレーすることが重要であったが、我々はこの目標を達成できたと思う。選手は疲れていたが、勝つことができ、堅実な試合運びができたことに満足している」と監督は語った。

原文





Thursday 15 January 2015

ビセリッチの決勝点で、オークランドシティ勝利


水曜日にアルバニーのQBEスタジアムで行われたワンダラーズSCとの接戦を1-0で制したオークランドシティは、ASBプレミアシップの2位に浮上した。

61分にコーナーからビセリッチがヘディングシュートを決めたオークランドシティは、日曜日に行われたウェリントン・フェニックスとの試合に敗れた後で、ASBプレミアシップで2015年の初勝利を収めた。

オークランドシティのトリビュリエッチ監督は、12月にモロッコで開催されたFIFAクラブワールドカップとホリデーシーズンに行われた日本代表との親善試合での戦いを終え、ASBプレミアシップで再度自分達のペースを掴もうとしている中で貴重な勝利を収めたと語った。

「前半はとても良かったと思う。我々は、上手にプレーできていた」とトリビュリエッチ監督は言った。

「後半も頑張ろうとしたのだが、おそらく少しエネルギー不足だった。元通りにエンジンを掛け直すのに少々苦労しているが、これは想定内」

「今日は最後に勝ち点3と勝利を挙げることができた。多くのチャンスを作り、一本のコーナーをものにした」

「待ちに待った勝利を挙げ、これをきっかけに自分たちのペースがつかめれば良い」

試合はワンダラーズSCのペースで始まり、Andre de Jong、Clayton Lewis、Moses Dyer の中盤がオークランドのポゼッションのリズムを崩したが、決定的なパスは少なかった。

前半最初に決定機を掴んだのはオークランドシティ。28分にタバノがペインの走りこんだ先に美しいバスを送るも、ペナルティエリアの中でボールを受けることはできなかった。

前半30分過ぎ、ワンダラーズがLewisが左サイドの巧みなパス交換からペナルティエリア内にクロスを上げ先制点を奪うかに見えたが、オークランドシティのキーパー、ウィリアムスがDe Jongの前でボールに触り、コーナーに逃れた。

その2分後、オークランドシティが前半最大のチャンスを迎える。ドフリースがペナルティエリアに切り込むも、ワンダラーズのストッパー、Hirstが上手く足に当て、こぼれ球を拾ったイッサのシュートもワンダラーズのディフェンス陣が戻って防いだ。

前半終了間際、ワンダラーズがまたチャンスを作る。Lewisのコーナーのクリアが中途半端になったところを、ファーポストにクロスを上げ、Payneが完璧に合わせた。しかしながら、ポールはゴールネットを揺らすことはできず、クロスバーの上をかすめていった。

後半が始まると、交代で入ったブラウンがオークランドシティに力を与える。エリアに入ろうとしたとことで、きわどいタックルを受け転倒、ペインのキーパーの左下を狙ったフリーキックは惜しくもHirstのスーパーセーブに阻まれた。

その直後、コーナーキックからのボールに体半分抜け出したニュージーランド代表のレジェンド、ビセリッチの強力なヘッドを決める。ワンダラーズは、その後Lewisの鮮やかなアーリークロスに交代で入ったKikollyがボレーで合わせるなど反撃を試みるが、ビセリッチの存在感がこの試合を決めた。

トリビュリエッチ監督は、ASBプレミアシップに戻ったばかりで、国内リーグで王者の貫録を見せるにはまだ時間が必要だと話した。

「フレッシュな状態を取り戻さなければならない。フィットネスを回復させ、モチベーションを上げると共に、タイトル争いに加わる意気込みを高めていかなければならない」

「これからの数試合でリズムを取り戻し、力を回復させ、チームとしての戦術理解と団結を取り戻すことに集中する」

一方で、ワンダラーズのBazeley監督は、不完全燃焼に終わった試合を振り返り、

「正直に言って、この試合を落としたことにがっかりしている」と語った。

「我々は勇敢に戦い、上手く試合を運び、オークランドの陣内で何度もボールを奪った」

「(我々は)何度か大きなチャンスを作り出したが得点を挙げることができずに、一本のコーナーで試合が決まった。偉大なるビセリッチの得意とするヘッドにやられた」

「全力を尽くした今日の試合の流れでは、我々が勝ち点を得てもおかしくなかった。コンディションも良く、プレスも効いて、相手に自由にボールを持たせなかった」

「相手はいつもの調子ではなかったと思う。相手を追い詰めたが、後一歩及ばずゴールを奪ってプレッシャーをかけることができなかった」

オークランドシティの次の試合は、日曜日に行われるアウェイのホークスベイユナイテッド戦。一方のワンダラーズは、土曜日にホームのQBEスタジアムにワイタケレユナイテッドを迎える。

ASBプレミアシップ 2014-15
1月14日(水)

ワンダラーズSC 0-1 オークランドシティFC (前半: 0-0)
WS: –
AC: ビセリッチ 61’

ワンダラーズSC: 12. Damian Hirst (GK), 2. Brock Messenger, 3. Deklan Wynne, 6. Sam Brotherton, 10. Moses Dyer (4. Te Atawahi Hudson-Wihongi 81’), 13. Stuart Holthusen (11. Finn Cochrane 56’), 14. Andre De Jong, 17. Daniel Bowkett, 18. Clayton Lewis, 19. Cory Brown, 20. Noah Billingsley (9. Angus Kilkolly 68’)

出場なし: 1. Zac Speedy (GK), 8. Mario Ilich

監督: Darren Bazeley

オークランドシティFC: 1. ウィリアムズ (GK), 3. 岩田, 5. ベルランガ, 8.ペイン , 9. ホワイト, 10. ドフリース, 14. イッサ (19. ブラウン 48’) 15. ビセリッチ, 20. タデ, 23. バーフット (11. リンジー 63’), 25. タバノ

出場なし: 12. マクジョージ, 17. ジョルジェビッチ, 24. スプーンリー (GK)

監督: トリビュリエッチ

原文