岩本は90年代の日本サッカー界で注目の選手の一人だった。Jリーグの6チームでプレーし、出場した代表試合でも9勝の実績を持つ。
2006年(当時34歳)にオークランドシティFCと契約する2年前に、名古屋グランパスエイトでプレーしていた岩本は足首に大きな怪我をした。
「2006年当時のオークランドシティFCはとてもフィジカル的な荒いサッカーをしていた。当時の日本サッカーとニュージーランドサッカーを比べても、日本は技術的なサッカーなのに対して、ニュージーランドはより当たりの強いフィジカル的なサッカースタイルだった。」
「決してニュージーランドサッカーを否定しているわけでなく、当時のニュージーランドサッカーはラグビーのようだった。ニュージーランドに来てからの2試合目では自分がフィジカル的にも出来るということを見せる必要があると当時思ったよ。」
「その意識もあって、とても激しくスライディングを仕掛けてホームでレッドカードをもらったことをなぜか鮮明に覚えているよ。」
「オークランドシティFCの事は常に気にかけているよ。チームはやるべきサッカーをして、今ではすっかり出来上がったチームになったよ」
岩本には2006年当時のチームで、技術的にもフィジカル的にも出来上がった選手だったというGrant YoungとKeryn Jordanの2人のストライカーがよく記憶に残っているという。
「この二人は技術のとても高い選手で、リーグを勝つ上でオークランドシティFCにとても貢献してくれたよ。」
「Kerynが亡くなったという事を最近知って、とてもショックだったよ。まだ若いしオークランドシティFCにいた頃にはとても仲の良い仲間の一人だった。」
多くの人がそうだったように、岩本も去年のクラブワールドカップでのオークランドシティFCの躍進には釘付けになった。2006年に自分がプレーした頃に比べても、その違いに驚いたという。
「去年のクラブワールドカップで、オークランドシティFCが2006年と比べて、あんなにも戦えるチームに変わっていた事に驚いたよ。今年のチームにも十分、可能性があるよ。」
「先日の横浜FCとの練習試合を観たけど、すごく良い試合をしていたよ。特に前半は素晴らしかったと思うし、十分に勝てた試合だったと思う。9年前とは違うね。」
サンフレッチェ広島は3年前にオークランドシティFCを1-0で敗った時のメンバーでもあるミキッチと佐藤寿人を中心にここ数年、Jリーグで常にトップ争いをしているチームだ。
岩本は広島との差は大きいと認めつつも、オークランドシティFCにもそれを覆せる可能性があると語る。
「ここ4年で3タイトル獲得の広島は本当に強い相手だ。でもサッカーは何が起こるかわからないスポーツだからね。オークランドシティFCにもフィフティ・フィフティで可能性はある。」
サンフレッチェ広島は財力で見ても、オークランドシティFCより上をいっている。
Jリーグ全体の年間興行収入が約625億円に対してサンフレッチェ広島の年間興行収入(主に入場料としての)は約5億-約7.5億円近くにもなる。
他にも、このクラブワールドカップに出場している7チームには、ASBプレミアシップ/オセアニアの王者であるオークランドシティFCにとって、更に別次元の違う財力を持つチームが多数参戦している。
それらを踏まえて、FCバルセロナは一つずば抜けている。唯一、近づける可能性があるチームがアルゼンチンのリバープレートだと付け加えた。
「大会はおそらく、バルセロナが優勝するだろう。昨年の夏にリバープレートの日本での試合を観戦し、彼らがとても良いチームだということもわかっている。しかし、リオネル・メッシ、ネイマールJrにルイス・スアレスを考えると。。。でも、バルセロナの決勝戦の相手はオークランドシティFCになる可能性は十分にあるよね。」
2015年FIFAクラブワールドカップ第1戦 試合情報
12月10日(木) 日本時間 19:45 キックオフ
サンフレッチェ広島 vs オークランドシティFC
横浜国際競技場
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