前半にガンバ大阪の今野泰幸の先制点を帳消しにする同点弾を浅野拓磨が決めたことで試合は1-1となり、チャンピオンシップの第1節を3-2で勝利していた広島が、最終スコアを4-3とし、サンフレッチェ広島が4年ぶり3度目のJリーグチャンピオンに輝いた。
今回アシスタントコーチとして帯同しているIvan Vicelichは昨年のような栄光(オセアニア勢初の3位入賞)を味わうためには、ASBプレミアシップでありオセアニアチャンピオンの我々は非常に厳しい相手に挑まなければならない。とコメントしている。
さらに、
「広島は第1節を非常に戦術的な戦い方をし、第2節では厳しいプレッシャーをうけながらも、しっかりカウンターアタック仕掛けられたことがあの同点ゴールにつながった。」
「広島とは2012年に対戦した経験があるし、当時と同じプレーヤーや同じようなシステムで戦っている。」
「広島というチームを研究しているが、もっと個人個人を研究し、ゲームプランに活かしていく必要がある。それができれば、チームとしてより良いパフォーマンスで戦えるはずだ。」と語った。
オークランドシティFCは先の横浜FCとの練習試合で堅実に仕上げてきている。しかし強固なディフェンスと早いカウンターアタックが評判のチームと戦うにはもう少し、自分たちのミスを減らさなければならない。
「横浜FCとの試合では、良い時間帯もあれば悪い時間帯もあった。しかし選手たちもわかっているはずだが、我々はもう一段階レベルを上げなければならない。」
「試合中にもちろんミスは起こるだろうが、それでも我々はトライしてプレッシャーを与え続けなければいけない。ボールをポゼッションし続けることでプレーヤーは自信を持ってプレーできるようになる。」
「広島は良いレベルでの試合をこなし、前半から点を取る力があることも証明している。とても厳しい試合になるだろう。」
「自分たちのサッカーがしっかりプレーできれば結果につながる戦い方ができるはずだ。我慢しなければならない時間はあるだろうが、ゲームプランを信じて自信を持ってプレーしなければならない。」
昨年、あのクリスティアーノ・ロナウドやセルヒオ・ラモスを差し置いて対Cruz Azul戦の後にブロンズボール賞を受賞した39歳の名ボランチVicelichは今回、残念なことに、怪我によりその知恵・経験をピッチ上では発揮できない。
Vicelichは、このような挑戦者である状況でもチームに対して・試合に対して何をすべきかを理解している選手だ。
「我々は挑戦者の立場だ。どのような結果でも何かを得ることはできるだろう。しかし、いつも通りのファイトと可能な限り余裕を持って我々のゲームプランを遂行していく必要がある。」
「チームにいる若手選手は十分にチームに順応している。しかし試合中には経験豊かな選手がしっかりと彼らをリードしていく必要がある。」
3年前、オークランドシティFCは広島を相手に善戦するも0-1で敗れてしまった。今回の対決で本当に勝者がわかるだろう。とVicelichは語る。
「このような大会でトップレベルのチーム相手に試合ができることは、新しい選手を呼びためにも非常に有効な手段の一つだ。オークランドシティFCでも質の高いサッカーができるとわかってもらえる。」
「我々はもちろん能力的には劣ってはいないし、ある人々は我々に対してとても期待してくれている。しかし、しっかりと現実を受け止めて、理想とのギャップを埋めて戦うことが非常に大事だ。」
「もちろん、自信を持つことは大事だが、決して自分たちを過大評価しすぎてはいけない。しっかりと自分たちの出来ることをプレーしていれば必ずチャンスはやってくる。」
「選手たちは自分たちがニュージランドだけでなくオセアニアの代表であることを自覚して戦わなくてはならない。しかし試合に勝つためには、必ずしもナンバー1のチームである必要はない。だからこそサッカーは面白い!」
大事なその一戦は12月10日(木)日本時間19:45のキックオフ。勝者は続く準々決勝でアフリカ王者マゼンベと対戦する。2009年にオークランドシティFCはアブダビで行われた同大会の5位決定戦でマゼンベを3-2で破っている。
2015年FIFAクラブワールドカップ第1戦 試合情報
12月10日(木) 日本時間 19:45 キックオフ
サンフレッチェ広島 vs オークランドシティFC
横浜国際競技場
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