試合開始からわずか8分、放たれたシュートをGKのJacob Spoonleyが弾くと、そのこぼれ球は広島のFW皆川佑介の元へ、皆川がそれをゴールへと突き刺して広島が先制した。
先制ゴールはオフサイドのようにも見えたが、副審はその旗をあげる事はなく、オークランドシティFCのゲームプランを狂わせた。
後半残り21分には塩谷 司が放ったシュートがDFのMarko Dordevicに当たりコースが変わり、GK Jacob Spoonleyの脇の下をすり抜けゴールへと吸い込まれた。試合を決める決定的な2点目となった。
広島は更に右サイドから柏がクロスを上げると、ドウグラスがシュートを放ち、あわや3点目という展開には、ニュージーランド代表でもあるGKのSpoonleyがそれをファインセーブで防ぎピンチをしのいだ。
オークランドシティFC最大のチャンスは、後半約15分にJoao Moreiraが放ったシュート。しかし、シュートはわずかにゴールバーの上を越えていった。
試合を通して、オークランドシティFCとサンフレッチェ広島には、試合展開のペース、パワー、シュートの質、バイタリティーなど様々な点で大きな差があった。
それらは、試合の終盤にオークランドシティFCの選手たちの足が重くなり始めてからも顕著に見られていた。
Ramon
Tribulietx監督は試合終了のホイッスルの時には冷静な面持ちだった。
「試合の早い段階で失点を許してしまい、それが我々の試合展開をより難しくしてしまった。また、広島はしっかりと守り、我々に同点ゴールを決めさせてくれなかった。」
「我々は67%のボール保持率だったが、それだけでは試合には勝てない。しかし、はるばるニュージーランドから遠征し、それだけの事ができたという事には誇りに思わなければならない。」
「世界中にオークランドシティFCはあれだけのボールポゼッションができると証明する事はできた。これからは、そこからいかに決定的なシチュエーションを作り出せるかを目標に精進していきたい。」
オークランドシティFCの選手たちは、非常によく動き、広島のFW陣に仕事をさせなかった事で、広島がエースストライカーのドウグラスを出場させる程の働きをした。とTribulietx監督は語る。
「広島にはカウンターの際にスペースを優位に使える選手がいて、カウンターアタックを仕掛ける際にとても有力だった。その結果0-2で敗れてしまったが、この敗戦から我々は学ばなければいけない。」
「試合開始の早い段階でのゴールは、我々にとってより試合を難しく、広島にとってとても試合を運びやすくなった。さらに後半にはカウンターアタックに強いドウグラスを出場させ彼に仕事をさせてしまった。」
「最初の失点ではコーナーから始まり、我々はディフェンスを2対1の状況に持ち込みたく少し引いてしまったが、そこでシュートを打たれてしまったことが失点につながった。あの状況では、おそらく違ったディフェンスをしていれば結果は変わったかもしれない。この失敗をしっかり次に活かしたい。」
「2点目は比較的、至近距離だった事や濡れたピッチの状況ではJacobはシュートを止める事は難しかっただろう」
広島は準々決勝に進み、大阪にてアフリカ代表のTP Mazembeと対戦する。
オークランドシティFCの年内最後の試合はASBプレミアシップの対WaiBOP Unitedとのアウェイ試合(12月20日)となる。
FIFAクラブワールドカップ2015 試合結果 12月10日(木)
サンフレッチェ広島 2(皆川 8', 塩谷 69')
オークランドシティFC 0
前半終了時点: 1-0.
原文
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